餃子について

餃子はおせち料理
大晦日になると、北京など中国の北部地方の町々では、一家総出で餃子作りに取りかかる。大晦日から正月にかけて、中国ではちょうど日本人が雑煮やお節料理を食べるように、餃子を食べて新しい年を祝うのである。餃子の食べ方はいろいろあって、総菜としてご飯と一緒に食べてもいいし、ビールやお酒、ワインのつまみに食べてもうまい。とりわけラーメンとの相性が合うのが不思議なのだけれども、要するにどうやって食べてもうまいという、主副一体の重宝な食べ物が餃子なのである。
中国の餃子
中国の四川省成都では路上の青空市場で戸板や机を出して手作り餃子を1コ3~5秒で作って売っています。形、大きさは宇都宮餃子館の餃子と同じで手の平でニギったくらいの大きさです。
餃子作りの可能性
イタリアのパスタ料理の一つにラビオリがある。ラビオリは餃子に非常によく似た食べ物である。薄く伸ばした生地に具をおきもう一枚を重ねて張り合わせてつくる。これをパイカッターで切り離して小分けしたら、鍋でゆであげ、トマトソースやたっぷりのおろしチーズで和えていただく。ラビオリの具には、ひき肉がよく使われ、魚、野菜も好みに応じて入れられる。ロシア料理のペルメニーも餃子によくにた食べ物である。小麦粉で作った生地にひき肉を包み、ゆでてから食べる。形、具の種類、の違いによって、モスクワ風、ウラル風、シベリア風、アゼルバイジャン風といろいろ。
多彩を極めた中国の餃子
アン(餃子の具)の材料はいろいろで、一般には豚肉が多いが、海に恵まれた土地では海産物が使われる。野菜も水気の多いものを除けば、白菜、ニラ、トウガン、セリ、ネギ、インゲン、ジャガイモ、カボチャ、ほうれん草と様々です。それぞれの地方の特産を生かし、さらに季節によって材料も変わってくるので、味も調理法もバラエティーに富んでいる。宴会席にフカヒレ、貝柱、エビ、ハスの実を惜しまずに使った高級餃子がある。花、金魚といろいろな形が演出され、ニンジン、カボチャ、ホウレン草などを使って、形に見合った色が、赤、黄色、緑と付けられる。精進料理として、肉は使わず豆腐と野菜で作った餃子もある。
日本と中国の餃子の違い
中国ではアンコ(餃子の具)にニンニクを混ぜた餃子が四川省成都で売られている。タレといえば日本では、酢醤油か辛子醤油がほとんどで、ラー油が必ずといっていいほど使われます。向こうでは20種類ぐらいの薬味を色々と混ぜ合わせて各人の好みの合わせて餃子につけて食べています。